- 根の堅洲国
- ねのかたすくに【根の堅洲国】古事記が構想した他界の一つ。 素戔嗚尊(スサノオノミコト)が支配し, 葦原中国(アシハラノナカツクニ)の国造りに間接的に関与する。 大国主神(オオクニヌシノカミ)は, ここを訪れることで国土の王たる資格を獲得し, 国造りを完成する。 なお, 出口を同じくするが「黄泉(ヨミ)の国」とは異質の世界で, 日本書紀その他にみえる「根の国」とも異なるか。 所在についても, 従来考えられてきたように地底ではなく, 葦原中国と同一面上にあるとも説かれる。
「僕(ア)は妣(ハハ)の国~に罷らむとおもふ/古事記(上訓)」
→ 根の国
Japanese explanatory dictionaries. 2013.